学会長あいさつ

 

養護教諭の行う相談活動が人々に注目されて久しい今日です。養護教諭養成にかかわる機関では、健康相談活動の実践的能力を培うための教育的努力がなされていますが、そのためには養護教諭の行う健康相談に関する研究の推進が不可欠です。また、現職養護教諭も、日々の執務である相談活動の成果をあげていくための研究が求められています。 

そこで、「養護教諭が行う健康相談」に関する研究の一層の推進を図るために「日本学校健康相談学会」が設立されました。

  本学会の設立は、じつは20年以上も前に蒔かれていた種に由来しています。1980年代に、「教育相談」や心理職の行う「カウンセリング」とも異なる、養護教諭独自の方法論をもつ「健康相談」が行われているとして、学校健康相談に関する研究会(養護教諭の健康相談を学ぶ会/助言者:小倉学、飯田澄美子)が誕生していたのです。その研究会は今日まで、その根を広げ深く伸ばし、さまざまな場所で事例検討を中心とする定例会を開催するなど、子どもの成長を支援するための養護教諭としての健康相談のあり方を研究し続けてきています。

 

「機は熟したり。」

 

各地で行われている研究活動の交流をはかるとともに、研究を推進するための共同の組織を設立し、それを育てていこうという気持ちが結集しました。本学会の設立により、「養護教諭が行う健康相談」に関する研究を交流し、相互に研究を深め合うことができます。また、一人ではできないような組織的研究も可能です。力をあわせて「学校健康相談」という養護教諭の実践の根拠となる理論を創出していくことができるようになりました。

なお、本学会の構成員は現職養護教諭や養護教諭の健康相談活動に関わる大学の授業担当者だけに限るものではありません。「養護教諭が行う健康相談」に関心のある方はどなたでも本学会の研究仲間になることができます。多くの方々の参加を歓迎いたします。