日本学校健康相談学会へようこそ

 

 日本学校健康相談学会は、「養護教諭の行う健康相談」に関する研究の一層の推進を図るため、2004年11月23日に設立されました。本学会では、養護教諭の日々の対応をみつめ、子どもとのかかわりやそのときの養護教諭の思いを仲間と振り返り、意味を見いだす、そのような積み重ねを通じて、養護教諭の行う健康相談の実践の根拠(理論)が生み出されることを願って活動をしています。

 

 学術集会では、研究発表以外に、実践報告を歓迎しています。日常の相談的な実践を振り返り、その意味を考察することが既に研究になっているといえます。実践報告を共有することが他の養護教諭にとっての気づきや対応のヒントにもつながります。

 

ワークショップでは、事例検討において養護教諭が安心して思いを語れる場をつくり、実践を振り返ることを通して、子どもへの理解を深め、健康相談の力量が高まるように工夫を重ねています。

 

また、東日本大震災が起きた年から、学会特別企画「被災地の“いま”」を取り上げてきました。その中で、困難な状況にある人に向き合い、支援のあり方を学び続けています。

 

学会助成研究では、研究仲間と交流して、関心のあるテーマについて自由に協議することができ、現場では経験できないような、楽しく充実したときを味わう機会となるでしょう。

 

このほかに、学会員が地域で種をまき、事例検討会を定例で開催しているところもあります。

 

 これからも、健康相談に焦点を当てた研究活動に取り組み、養護教諭の行う健康相談の理論を生み出すことができればと思います。そして、さらに姉妹学会である「日本学校救急看護学会」とともに、養護教諭の専門性の現れである「養護」を探求し、養護学の構築につながることを願っております。

 

「養護教諭の行う健康相談」を学びたい方、自分自身の実践を振り返りたい方、実践報告をまとめたい方、事例検討に参加したい方、研究を深めたい方、研究仲間を得て一人ではできないような研究をお考えの方など、「養護教諭の行う健康相談」に関心のある方はどなたでも歓迎いたします。

 多くの方々のご参加をお待ちしています。

 

 なお「日本学校健康相談学会」は「日本学術会議」が指定する協力学術研究団体です。

 

(認定日:2007年9月26日)